大規模開発で向上する渋谷の魅力と土地の価値

2013年に東京都より都市計画決定がなされ、2014年より本格的な工事がスタートした渋谷駅周辺地域の再開発事業。今まさに昼夜問わず大がかりな開発が進む中、特に注目を集めているのが、2019年に完成予定の『Ⅰ期東棟』と呼ばれる巨大ビルの最上部に設置される展望施設です。この開発を通して、“エンタテイメントシティSHIBUYA”として新しく生まれ変わろうとしている世界的観光都市・渋谷の魅力、そしてその土地の価値は、さらに高まると見込まれています。

 

蓄積された諸問題の克服に向けて

【POINT】■『アーバン・コア』を活用した動線改良

           ■自然災害を考慮した防災機能の強化

           ■憩いや安らぎを育む水辺空間を創出

 

渋谷駅周辺は、世界に誇る大都市として、比類なき発展を遂げてきた一方で、多くの問題も抱えています。まずは、もともと谷地形であることに加えて、JRをはじめとした鉄道各線と、明治通りや国道246号線などの幹線道路によって東西南北に街区が分断されたことによる回遊性の低さが挙げられます。駅構内の動線に関しても、何度も繰り返されてきた移設・増改築によってかなり複雑化し、移動に便利な街とは呼べません。また、建物の老朽化による耐震性の問題や、谷地形に起因する浸水や冠水などの水害対策も長く求められてきました。さらに、水や緑といった自然環境が見られる場所の少なさと、街をゆっくりと楽しむための滞留空間の不足も問題視されています。

今回の再開発事業は、これらの問題の克服を命題として掲げて行われております。まずは分断された街区内の動線改良のための計画。エレベーターやエスカレーターによって効率的に、地下と地上を上下に結びつける『アーバン・コア』を各所に導入することで、圧倒的な利便性や移動のしやすさ、高い回遊性が実現されると予想されます。次に、防災機能の強化です。老朽化が見られる駅施設や駅ビルの新しいビルへの建て替えを行い、大規模ビルにおいては、帰宅困難者が一時的に滞在できる施設や、防災備蓄倉庫の完備を予定。駅の地下には、巨大な雨水貯留槽を設けることで、ゲリラ豪雨などの水害にも強い街を目指します。そして3つ目は人々の快適性を生み出す水辺空間の整備です。旧東横線の線路跡地を遊歩道として活用し、渋谷川の上空には広場の設置を計画。さらに渋谷川を流れる水を官民連携のもと再生することで、豊かな水と緑があふれ、潤いを感じられる憩いの空間として、新しい水辺空間を創出していきます。

 

エンタテイメントシティSHIBUYAの中核を担うランドマークとして

【POINT】■駅直上に地上47階・地下7階の超高層ビルが建設される

           ■最上階には日本最大級となる展望施設を設置

           ■スクランブル交差点を眼下に見るなど、新しい体験を提供

 

渋谷駅周辺の再開発において、目玉のひとつとなるのが、渋谷駅の直上に2019年オープン予定の『Ⅰ期東棟』。高さ約230メートル、延床面積約181,000㎡と、該当エリア最大級の超高層ビルとして、商業施設やオフィスに加えて、クリエイティブ・コンテンツ産業のイノベーション促進に向けた交流施設などが入る予定です。世界中の注目を渋谷へと向けるための中心的な役割を担い、ビジネスやカルチャーに加えて、ITや映像、ファッションといったクリエイティブな情報が集積し発信する場所として活性化させていきます。

 

その『Ⅰ期東棟』の中でも、いま特に多くの人の関心が向けられているのが、最上部に設置される展望施設です。超高層ビルの屋上を開放したものとしては、日本最大級となる予定で、その高さ(地上約230メートル)も、渋谷随一。新宿の超高層ビル群や六本木・都心方面はもちろん、遠く富士山を見渡せるまで、何も遮るもののない圧巻の大パノラマが広がります。さらに、今や世界的な観光スポットとして知られるスクランブル交差点を眼下にみることができ、渋谷という街が持つ活力や、その場で躍動する人々のエネルギーを、より強く感じられます。

 

2020年に行われる東京オリンピックに向け、さまざまなプロジェクトを通して鮮やかに生まれ変わろうとしている渋谷駅周辺地域。この再開発事業を経て、都市としての機能や街の魅力、そしてそれらを発信していく力が強化され、今後その土地の価値もますます高まっていくことでしょう。

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